イベント情報:アウトドアサウナ in Metsä
一週間ちょい前、埼玉県の飯能市にある北欧をテーマとしたメッツァビレッジというパークに行ってきました。ムーミンバレーパークというムーミンのテーマパークのすぐ隣にある場所で、ムーミンキャラクターに会いに行った方たちは必ず通ったことがあるでしょう。今回メッツァビレッジを訪問した理由は、9月10日を最初に、3ヶ月の「アウトドアサウナ in Metsä」というイベントが開催されるので、イベントが始まる前にロウリュを試しに誘われたんです。
メッツァビレッジは入場無料で、コンセプトは「北欧風」の雰囲気や森と湖の景色を楽しみながら、ゆっくりまったりリラックスできるスペースです。そこらへんのデッキチェアは自由に使えて、あちらこちらにある店舗で北欧系やローカルのブランド・デザイン品が買えたり、飲食店で北欧グルメが楽しめたりします。ウーテピルスという広場にビアガーデンっぽくクラフトビールも提供されています。(コロナ前の話しですが。)
今回のイベントはこのウーテピルス広場で開催されます。「メトス・アセマ」という車で牽引できるトレーラーサウナと、テントサウナがいくつか設営されていました。他に、BBQ用のタープも用意されていました。サウナもBBQも時間枠ごと、予約制になっています。
イベントはまだ正式に開始されておらず、スタッフさんと他のロウリュを試しに誘われた関係者しかいませんでした。フィンランド大使館の知り合いにも遭遇して、楽しく挨拶を交わしました。
「メトス・アセマ」は徹底的にエンジョイしました。サウナ室として極めて小さく、ロウリュがすぐに室内を行き渡り、肌が熱波にきつく襲われました。普段から穏やかなロウリュが好きな方ですが、日本で厳しいロウリュは(アウフグースはさておき)あんまり体験することはないので、たまにはきつく熱を受けるのも気持ちいいと思いました。日本のサウナにはよくあることとして、メリハリはなく、定常的な熱を耐えるだけという我慢大会になってしまいがちです。個人的には、ロウリュで調節する穏やかな温かみと肌が燃えそうな灼熱のバランスが好きでたまりません。さらに、ロウリュをすると、窓のガラスが即時に曇り、熱波が引くと緩やかに透明になっていき、湖の綺麗な景色をまた見せてくれるというところも好きでした。
会場はメッツァビレッジの他施設から仕切られていたわけではなく、サウナに入るところが丸見えだったし、男女別でもなかったので、水着を着るのはもちろん、上半身も覆わなければいけませんでした。準備不足でこれは把握していなかったですが、幸い、関係者はイベントのTシャツをいただくことになっていて、Tシャツを着たままサウナに入りました。フィンランド人として、服を着たままサウナに入るのは不思議な感覚で、なかなか慣れません。混浴なら水着のことは分かりますが、汗を吸い込むような木綿のTシャツだと、自由に汗をかくのを楽しめるかと、少し微妙な気持ちになります。
サウナの窓やウーテピルスのデッキチェアから見たメッツァの真ん中にある宮沢湖の景色は素敵でした。湖といえば、フィンランド人は飛び込みたくなります。しかしフィンランドと違って、日本で湖で遊泳することはあんまりありません。水質が悪いという理由がよく挙げられますが、他に問題になってくるのは監視がついていないところです。フィンランドでは「自然享受権」という権利が法律に認められていて、湖や海で自由に遊泳ができます。ただし、事故の場合は完全に自己責任になります。日本だと、監視をつけていない土地主の責任になりかねないらしいので、多くの湖畔が念の為遊泳禁止になっているようです。結論、湖は景色メインで楽しむことになります。幸い、水風呂用のプールがついていて、クールダウンはそこでできました。
湖畔のアウトドアサウナやBBQについて興味を持ったなら、イベントのウェブサイトを是非ご確認ください!アウトドアサウナinメッツァ