北アルプスのエクストリームサウナ

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友達のインカちゃんからわりかし面白そうなサウナイベントへのお誘いをもらいました。「TABISAUNA 」というタイトルで、りおさん、みゆきさんというカップルがサウナイベントをプロデュースしているようです!今回は長野の北アルプスがそびえる白馬で、エクストリームサウナイベントin白馬というイベントを開催されました。日本を代表する山脈の絶景を見ながらサウナに入れるなんて?いや、それは行くでしょう!なんてことで、久しぶりにサウナイベントの報告になります!

プル、ノーラ、インカという3人のフィンランド人メンバーで、6月12日開催されたイベントに参加しました。東京から北長野までなので、早起きしなくてもゆっくり旅が楽しめるように前日出発することにしました。

白馬まで電車で行くと、かなり遠回りになってしまうので、まず新幹線で長野まで行って、レンタカーで山を超えることにしました。バスのルートもありましたが、自分で運転した方が休憩など適切に入れながら山道を自由に楽しめるでしょう。

さて、険しい山道を経て、トンネルを抜けるとそこは雪国であった。6月なのに!厳密にいうと、雪は山頂にしか残っていなかったのですが、それにしても都内で生活している者として見事な景色でした。車を止めて、精々初めて見た北アルプスを堪能しました。

白馬に着くと、現地の居酒屋で夕食を済ますことにしました。東京では最近の事情もあり、外食は滅多にしていませんが、長野なら少し安心できました。こんなチャンスは逃すわけにはいきません!

やー、久しぶりの居酒屋だな。他のお客さんは殆どいません。我々3人以外にローカルおっさんの一行しかいませんでした。

翌日はメインです!山頂で開催されるイベントを向かいます。宿泊先は歩いて行ける範囲にしていました。徒歩5分でゴンドラリフトの駅まで到着し、TABISAUNAのリストバンドを配るイベントテントを見つけました。現場で気づいたこととして、多くの観光客はサウナに来たわけではなく、マウンテンバイキングをしに来た人が多かったようです。尚、冬だったらスキーの人は間違いなく多いでしょう。

ノーラとインカは両方高いところが苦手で、緊張しながらゴンドラリフトに乗りましたが、無事山頂まで到着しました。今回の会場はリフトで行ける程度の中間くらいの山頂で、アルプスの白い山脈はより高く背景にそびえていました。テントサウナが張ってあったのは山頂のレストランの屋上でした。

谷への眺め

ついに到着!開催者のりおさん、みゆきさんが歓迎してくださいました!

様々なテントサウナや水風呂用のプール、外気浴用のビーチチェア、ハンモックが用意してありました!

絶景を見ながらサウナ入ってますよ!

イベントでの思い出深いサウナ体験と言えば、熱波師のぶんさんが提供していた「人間ロウリュ」でしょう。最初ははて…?人間…?と不思議に思いましたが、最終的にすごく納得のいく話しでした。このサウナ体験では参加者のみんながサウナストーブの石になったつもりでロウリュが経験できるというアイディアだったんです。ぶんさんはサウナテントを熱々とした蒸気で満たし、冷たい水を頭のてっぺんに流して下さるんです。湿度が高くて少し厳しいロウリュの中で頭を流れる水が涼しくて気持ちがよかったです。

ぶんさんとプル、ロウリュに入る準備万端!

人間ロウリュは「体験型」のサウナと言えば良いでしょう。水掛け、ヴィヘタの叩き、司会など全てをぶんさんが担当してくださいました。フィンランド人として、このように熱波師が指揮を取ってサウナ体験を指導してくれるというところでいつも文化の違いを感じています。それはなぜかというと、フィンランドには熱波師という存在が元々いなく、フィンランド人のサウノヤ(=サウナに入る人)はセルフロウリュを期待しているからです。一方、日本ではロウリュという入浴法がまだ一般的にあまり知られておらず、経験豊の熱波師が指導してくれたり、正しい作法をお見せしてくれたりすると、少し慣れない入浴法でも安心して楽しめるという印象です。

これは私たちの経験ではサウナに限った話しではなく、フィンランドの国民性に起因するものかもしれません。多くの場面でセルフサービスで落ち着きを感じて、あまり周りからマイペースにさせてもらえないと「お節介だな」と思うこともあるかもしれません。もちろん、ここは文化的な理解や期待感が重要になります。フィンランド人と日本人がお互いの国でサウナに入ると驚いたり違和感を感じたりすることもあるでしょう。もちろん、日本に住んでいる私たちは慣れっこで、ぶんさんの人間ロウリュが精一杯エンジョイしました!

インカのロウリュお手本。日本でよく見る丁寧な掛け方より、フィンランド式はぶっかけ!

もう一つ、面白いサウナがありました。熱波師のあみとさんがプロデュースして下さった「パーティーサウナ」でした。クラブ的な音楽が流されながらヴィヒタのパシャパシャと参加者のキャーキャーという楽しそうな音で、テントがいっぱいでした。ロウリュが終わるとみんなが水風呂に駆け出し、水遊びもしていました。実はプルは数日前親知らずを抜いて、まだまだ少し痛かったので、激しそうなパーティーサウナを遠慮しましたが、横から見ても面白かったです。

音声も聞いてみよう!

イベントが終わったら、山頂の崖っぷちに作られたブランコに乗って見ました。やっぱり絶景です!

次の朝は白馬から去ってお帰りの時間です。近いし、せっかくだから途中で有名な戸隠神社に寄ってみます。5社もある大きな神社ですが、時間の制限で中社と奥社、九頭龍社という3社だけ巡ります。神社にあった杉の木が高くて分厚く、特に奥社への道沿いの杉並がすごかったです。奥社は名前の通り遠く、長い散歩になりました。

戸隠はそばでも有名なので、お昼は戸隠そばをいただいてから長野に車を戻し、東京への新幹線に乗りました。

白馬のサウナイベントの全体的な感想ですが、とても楽しかったです。山でのサウナは新鮮で、やはり見事な背景でした。りおさん、みゆきさん、素晴らしいイベントを開催して下さって、ありがとうございました!尚、ぶんさんの「人間ロウリュ」もとても面白くていい経験でした。これからもサウナ関係の企画があるらしいので、皆さんのこれからのご活躍を楽しみにしています!

おまけ!

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