大分県豊後大野市が「サウナのまち」に

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先日人生初めて大分県に行ってきました。別府などを始め、温泉で有名な大分県。しかし、今回は温泉についての話しではありません。まさか、この大分県にすごいサウナがあることを発見しました!実は大分県には温泉が出ない地域があるようです。今回、この豊後大野市という町のサウナイベントに行ってきた話を、プルが報告いたします!

さすが「おんせん県」。空港の到着ターミナルに着いたとたん、足湯を発見!

本来7月18日に豊後大野のロッジきよかわという宿泊施設で「サウナ万博」というイベントが開催される予定でした。実はこのイベントでサウナ関係のトークショーも開かれるということで、サウノ屋のプルがゲストとして登場する予定でした。

サウナについて熱く語るっていうのはすごくやり甲斐のあることだと感じて、もちろんイベントに喜んで参加したいと思いました。

ロッジきよかわの宿泊用のツリーハウスが可愛かったし、「天国へようこそ」というサウナ万博の参加者へのメッセージも素晴らしくてほかほかという気持ちになった。

あいにくイベントの前日に大雨が降り、川沿いのイベントが川の増水により仕方なく中止になってしまいました。様々なテントサウナに入りながら、ととのってサウナ関係のプログラムを楽しむというイベントの予定だったのに残念だなと思いました。

元々水風呂に使えたような、普段から穏やかで水が済んだ清川が、大雨の影響ですごい勢いで白波が立っていた。

イベントは中止になった時はもう、大分県まで足を運んでいて、とにかくスタッフさんにお会いにでも、会場まで行きました。

さて、とにかく行って良かったと思います。イベントやトークショーは中止になったとしても、主催者の髙橋ケンさんを始め、サウナに熱心なスタッフさんが豊後大野市のいいサウナ情報を優しく紹介して下さって、豊後大野には素晴らしいサウナがあることを知りました。サウノ屋の読者様にもご共有したいと思います!

サウナの他に豊後大野で素晴らしかったのはこの「沈堕の滝」!絶景でしょ!

実は豊後大野は前からまるで自虐ネタのような「温泉の出ないまち」というキャッチフレーズを使ってきました。そこで新しい観光資源として、サウナに注力しようという計画が生まれたようです。現在、「おんせん県いいサウナ研究所」という協議会を作って、豊後大野のサウナを推進・宣伝しています。

おんせん県いいサウナ研究所のサイトやガイドブックで、5つのサウナが紹介されていますが、このうち、3つ体験することができました。フィンランド人として、特に小屋サウナ系の「Tuuli Tuuli」と「REBUILD SAUNA」に心を打たれました。この二つを後の記事で、特別に紹介したいくらいよかったので、楽しみにしてください!

上記の小屋サウナの他に楽しんだのはロッジきよかわの「Jokisauna」(ヨキサウナ)。スタッフさんと一緒にととのってきた。ちなみに「Joki」はフィンランド語で、川という意味。

さて、7月18日、「サウナ万博」の日に、豊後大野の市長が豊後大野市を「サウナのまち」に、正式に宣言する予定でしたが、メインイベントが中止になっても、宣言式は市長とイベントスタッフで予定通り行われました。そう、豊後大野は今、サウナのまちになっています!スタッフさんに、宣言の文章をフィンランド語にも訳してみて欲しいというリクエストがありましたので、以下、宣言を再現して、フィンランド語併記にしています!

『サウナのまち』宣言 - JULISTUS SAUNAKAUPUNGIKSI

 近年、開放的な空気や、豊かな自然を求めてアウトドアを楽しむ人が増えてきています。

 Viime aikoina luonnosta ja raittiista ilmasta nauttiminen ulkoiluharrastusten muodossa on yleistynyt.

 豊後大野市は、九州で唯一、「ユネスコ・エコパーク」と「日本ジオパーク」の両方に認定された素晴らしい自然と雄大で美しい大地を有しており、こうした自然や大地を体感できるアウトドア・サウナは、「おんせん県」を標榜する大分県にあって温泉資源のない本地域の新たな魅力や活力を生み出す原動力となっています。

 Bungo-Oonon kaupungin upea luonto ja jylhät maisemat ovat ainoana Kyuushuultä tunnustettu niin Unescon Biosfäärialueeksi kuin Japanin Geoparkiksikin. "Kuumien lähteiden lääninä" itseään tituleeraavassa Ooitassa Bungo-Oono on kuitenkin alue, jolle kuumia lähteitä ei ole siunaantunut. Siksipä luonnosta ja maisemista ammentava ulkoilmasaunominen on muodostumassa kaupunkimme uudeksi valtiksi ja elinvoiman lähteeksi.

 豊後大野市は、このアウトドア・サウナを観光資源として活用し、地域と連携して自然と共生した持続可能な豊後大野市づくりに取り組むため、ここに『サウナのまち』を宣言します。

 Bungo-Oonon kaupunki aikoo hyödyntää ulkoilmasaunomista matkailun edistämiseen ja paneutuu yhdessä alueen toimijoiden kanssa kehittämään luonnon kanssa kestävästi yhdessä elävää kaupunkia; täten julistan Bungo-Oonon "saunakaupungiksi".

 令和3年7月18日 18.7.2021

 豊後大野市長 川野文敏 Bungo-Oonon pormestari Kawano Fumitoshi

サウナ万博の主催者の髙橋ケンさんが豊後大野市の川野市長とご一緒に宣言書を持っています。

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